大アルカナ【1.魔術師「The Magician」】カードの意味と読み取り方を解説!

タロット

キーワード:その話術は不可能を可能に変えられるか?

その男の右手は天を指し、左手は地を指す。

彼の頭上には無限を意味する『∞』が浮かんでいることから、無限の知識が彼の脳内に入っているのであろう。

『魔術師』の能力は、人が社会で生きていくために必要な能力である、

論理的思考、文章力、読解能力、計算力、コミュニケーション能力である。

それらを基盤とし、応用力や技術力、創造力は生まれてくる。

また、特にコミュニケーション能力がなければ、彼がどんなに能力があったとしても、

周囲に的確に伝えることが出来ない。

これから彼は、手前に置かれたテーブル上にあるワンド(火を現わす)、ペンタクル(地を現わす)、

ソード(風を現わす)、カップ(水を現わす)の四大元素を操り、魔術を使おうとしている。

宇宙の四大元素を自由自在に駆使できる『魔術師』から生まれるものは、

正真正銘のホンモノの新しいモノなのか、それとも、“種も仕掛けもある”パチモノなのか。

『新しい物事のはじまり』を意味するカードであり、

絵柄も今まさになにかをしようとしている若々しい人物が描かれている。

彼の行う物事が非常に力強く、クリエイティブなことを行おうとしている印象である。

しかし、タロットカードが占いの道具ではなく、ゲームの道具として使用されていた時代、

『魔術師』のカードの番号である『1』は最も弱いカードとして位置づけられていた。

四大元素を自由に操り、不可能を可能にする『魔術師』が、である。

また、17世紀にタロットカードにタイトルか書きこまれるようになった際、

『魔術師』につけられていた名前はなんと『ペテン師』であった。

『ペテン師』と呼ばれていた頃の『魔術師』のカードには、サイコロ賭博の風景が描かれている。

サイコロの目で勝敗を決める賭博の実態は“いかにしてごまかして勝つか”の勝負でもあった。

サイコロの振り方だけではない、サイコロそのものに細工をすることもある。

今も昔も、イカサマとギャンブルは隣り合わせだ。

また、もう一つ『ペテン師』に関連する説がある。

実はこのカードは『宿屋の主人』が描かれているのではないかというものである。

サイコロ賭博の状況を調査すると、当時の宿屋の主人はサイコロ賭博と密接な関わりを持っていたようだ。

当時、場末の賭博場には金貸兼質屋がおり、たいていの場合それは宿屋の主人が兼任していた。

また、賭博で使用するサイコロの貸し出しも行っていた。

勘の良い方ならもうお分かりだろう。

ギャンブルで一番得をするのは誰なのか。

ギャンブルの勝者が一番得をするとお思いか?

一番儲けを出すのはギャンブルの主催者だ。

金を使ってくれればくれる程、開催回数を重ねてくれればくれる程、懐に金が入ってくるオイシイ仕事だ。

以上の歴史から、ギャンブラーが憎むものは?

『ペテン師』と自分たちの金で裕福な生活をしている『宿屋の主人』だ。

ゲームで一番弱いカードに位置付けられるテーマとして、彼らを描く以上にふさわしいものはない。

さあ、マジックの始まりだ。『魔術師』は貴方の世界を変えられるのか、絶望に落とすのか、答えは未来にしかない。

正位置/逆位置

正位置

何かを始める、自信、コミュニケーション能力、知性、理解力、臨機応変、スタート、決断力、進歩的な考え、個性、無限の可能性がある

逆位置

間違ったスタート、自信がない、優柔不断、勘が鈍い、実行力がない、詐欺、ごまかす、言動が一致しない

恋愛

正位置

新しい恋の始まり、積極的に輪の中に入ると良い、モテる人、楽しく気楽な恋、知的でおしゃれな関係、コミュニケーション能力を上げると良い、無限の可能性がある、友達から始める

逆位置

自信をもつと良い、騙されやすい、努力を必要とする恋愛、振り回される、はっきりしない恋愛、平気で嘘をつく、自分の長所を見つけて伸ばすと良い

片思い

正位置

チャンス到来、新しい髪型や服装が良い、自ら先手を取って行動を開始すると良い、相手との仲が深まる可能性有、思っているだけでは伝わらない、気持ちを正確に相手に伝えること、言葉選びが重要

逆位置

自信を喪失している、一旦冷静になると良い、時期尚早、自分をPRできていない、相手に誤解されている、うわべだけではダメ

相手の気持ち

正位置

おしゃべりの楽しい人、多才な人、貴方に興味がある、もっと貴方を知りたい、大胆な人

逆位置

警戒心を抱いているようにみえる、センスがない、無趣味な人、プライドが高い、盛り上がらない

仕事

正位置

新しい出発の時、新企画やアイディアが浮かぶ、技術や想像力を生かした仕事、世渡り上手、応用が利く、強い精神力が必要、結果が出る

逆位置

新しいことは失敗する、ミスをしやすい、能力を発揮できない、頭の回転が悪い、意欲がない、口先だけ、一旦白紙にもどす、準備不足

未来

正位置

無限の可能性からなる未来、どんどん進展する、将来を意識した行動、飛躍のとき、どんでん返し

逆位置

ゴールは遠い、停滞気味、本気の言葉ではない、実力が足りていない、意思が弱い、失敗する

【この記事のライターさんをご紹介】

ROKUJO

Twitter:http://twitter.com/yurirokujo

昭和60年、栃木県生まれ。高校生の頃にタロット占いを独学で学び、学校の休み時間等で占いを行っていた。大学進学後も独学でタロットカードの由来等を研究する傍ら占いを続け、現在は都内某バーにて占いイベントを開催している。また、最近は本業であった公務員を退職し、ライター業と占いに専念している。

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